Poulette Crevette
今回の絵本は、Poulette Crevette(プレットゥ クルヴェットゥ)です。
この絵本はフランスの絵本です。対象年齢を知りたく出版社のサイトを訪れると、
Niveaux Élémentaire CP
と記載されているので、大体6歳児以上向けの本となります。

とはいえ、比較的難しい単語はなくとても読みやすい絵本です。
お話のあらすじは、とある鶏小屋の雄鶏と雌鶏の間に産まれたひな鳥は、珍しくピンク色をしたひな鳥です。まるでエビの様な色だという事で『Crevette』(エビ)と名付けられます。
そんな少し風変りのひな鳥、Crevetteに対して近くに住む鴨やガチョウ、七面鳥は『やーい、変な色のひな鳥』と揶揄います。
何よりも、Crevetteは産まれて以来、一言も言葉を発しません。
段々と、パパママは『我が子は大丈夫か?』と心配し始めます。
毎日毎日、『ほら、コケっといってごらん?』と一言も発しない我が子に焦りを感じだし、とうとうパパママはこの鶏舎の長老で知識豊富な女王鶏に相談しにいくことに決めます。
長老はじいーっとCrevetteを見つめます。そして軽く一言
『あなた達のCrevetteは少し時間が必要なだけ!それだけの話!』とあっさりとばっさり言い切ります。
パパママは少し安心感を抱きながらも、やはり周りと違って一切声を出さない事を常に心配しながらも長老鶏に言われた言葉を信じて見守ります。
そんなある日、特にきっかけがあったわけでもなくCrevetteが『ゴゲゴッゴオオオオオオ』と個性的に初めて声を発します。
それを見ていた周りの鶏たちの中には、相変わらず『なんという変な鳴き声だ!』と冷やかす者もいますが、長老鶏は優しく可笑し気に『個性的な鳴き声で大変よろしい!』とCrevetteを皆の前で褒めます。
パパママ鶏は、我が子が初めて声を出したことが本当に嬉しくて、もう焦ることも迷くこともなくCrevetteのペースに合わせて一緒に歩んでいこうと思うのです。
学んだフランス語
『Ils sont cramoisis』(イル ソン クラモワジ)
訳すと、『彼らは赤面しました』となります。
『cramoisi』は真紅や赤いという単語(形容詞)ですので、赤面したという訳になります。
これは、我が子Crevetteが『ゴゲゴッゴオオオオオオ』と初めて鳴き声を発した際に、その鳴き声を恥ずかしく思い赤面した際の一行です。ですので、この彼らはパパママ鶏にあたります。
周りのひな鳥達は、きっと黄色い色をしたひな鳥で産まれた瞬間に『ピヨピヨ』と言葉を発して、ゆくゆくは『コケコッコー』と鳴くのだと予想されます。
『なぜ、我が子はピンク色で言葉を発さない?第一声も変な鳴き声なのだ?』と心配するパパママ鶏の気持ちとは正反対にCrevetteはマイペースに伸び伸び育っているコントラストな描写が素敵な絵本です。
私もこの絵本を読むたびに、他と比較する事の無意味さを毎回確認させていただきます。
みなが全員、オンリーワンという事ですね。


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