フランスあるある『いたちごっこ』2話

第1話のまとめ

フランスでは、かなりの頻度で生活のありとあらゆる場面で『いたちごっこ現象』(筆者が勝手に名づけました)と呼ばれる、あちこちをタライ回しにされて結果どうすればいいのか?わからないという出来事がよく起こります。

 

フランスに住んで11年目、最近はこのいたちごっこ現象に遭遇すると瞬時に頭の中で

『おっと、出たぞ~いたちごっこ。しかしこのいたちごっこにかける時間は私にはないから、なんとか最短で結果を導くことができるロードマップをイメージして進めなくては、沼にはまってはいけないぞ(-_-;)』

と反射的に反応するようになってきました。

まるで、レモンを見たら唾液が出るに近いほどの反射っぷりで瞬時にロードマップを頭に描きますw 

1話では、やっとの思いで合格したフランスの国家試験の資格証明書が名前こそ私ですが、女性ではなく男性として扱われていたという所で終わっています。

もちろん、面接時等に提出する場合もある証明書なので誤字はもちろん、性別が違うなんてあってはならないものです。

開封した際にムッシュと書かれているのを見た瞬間、早急に修正してもらったものを送ってもらわないとと思ったと同時に

これはいたちごっこの気配を感じるぞ・・・長丁場になりそうだ・・・

となりましたw

 

そして、案の定私の嫌な予感は的中し、6月20日に証明書を管理している機関に問い合わせする所から始まり、ようやく本来のマダムバージョンの証明書が私の手元に届いたのは2か月後。

この2か月間はタライ回しと意味の分からないやりとりの連続で久しぶりレベル高めのいたちごっこに巻き込まれて試験も終えて喜びに浸る間はなく、とっても疲労しました。

やっとこの間、平定したのでブログに載せたという流れになります。

地方雇用労働局DDETSとの長いやりとり

まずは私の学校に問い合わせるところから始めました。

担当の先生は『合格なのにムッシュは残念だね。DDRETSに問い合わせみてくれる?』

との返事。

 

DDRETSとはDirections Départementales de l’Emploi et du Travailという日本語で地方雇用労働局にあたるフランス政府の雇用・労働省の地方機関です。

この機関が合格証明書の発行も担っているとの事でインターネットで問い合わせ先を調べて一発目のメッセージ送信!内容は

 

私①

『2024年5月29日にENIécoleという学校のNantes校舎にて、DWWMの試験を受けて合格した者のですが、届いた証明書がムッシュになっているのでマダムに修正したものを再発行してほしいのですが・・・』

です。

 

すると驚くことに、フランスなのに5分足らずで返信が届きました。返信内容は・・・

相手①

『もちろんです。すぐに送ります』

との事。

 

ええええええええええええ( ^^) _U~~驚き桃の木山椒の木いいいいいいいいい( ^^) _U~~です。

私のあの嫌な予感はただの気のせいだったのだ!ああ、良かったなんて少しほっとしました。

 

しかし、ここからです。ここからがやばい流れとなるのです。 

 

およそ5日程度で郵便ボックスに証明書が届きました。

開けて確認すると・・・

 

ムッシュのまま・・・

 

いやいや、悪い冗談はやめておくれよと思いつつ、さっそく前回のメールに返信する形でメールを作成、内容は・・・

 

私②

『マダムに修正されて届くはずの証明書がムッシュのままです。マダムバージョンが必要なんです』

です。(もちろんです!)

 

相手②

(勿論、謝罪の言葉はゼロ)『わかりました。お送ります。』

相変わらず返信はフランスの割に早い・・・

 

しかし今回は5日たっても何も届かず・・・念のため10日待ってみましたがやはり届かず・・・

再度メールを送ることにしました。

 

私③

『先日、マダムバージョンの証明書を送ってくれると返信をもらったのですが、まだ届きませんが大丈夫ですか?』

 

相手③

(謝罪なしは通常運転)『では、再度住所を確認したいので教えてもらえますか?』

 

え?はい?今更、ここで住所確認???

これは話の通じない担当者に当たってしまった感です。

でも仕方ない、住所くらいなんぼでも教えてやりゃあああと、住所を返信メールに書きかきしている最中に何となく、『これは次届くのもムッシュな気がするぞ・・・』と思ったので、住所のメールの最後に書き足しました。

 

私④

『住所は以上です。ちなみに、ムッシュではなくマダムに修正された証明書が今回こそは届くんですよね?少し気になったので確認させてください』

 

相手④

『はい?いえ、私たちはオリジナルを修正はしません。オリジナルに間違いはないので、間違いがあるとすればそれは学校側から送られてきた情報のせいです。それを修正することはできません』

 

ぬ・ぬ・ぬわにいいいいいいい(怒)

それなら初めからそう言えよ~(怒)とイラつく気持ちを押さえつつ、すぐさま学校に連絡。

今までの流れを説明し、どうやら学校からDDRETSに送った内容に誤りがあるとの旨を送ると、学校の先生からの返事には驚くことにスクリーンショットと共に『いや、こちら側はこの資料でDDRETSに送ったと証拠があるよね?マダムになってるでしょ?』との事。

 

ぬ・ぬ・ぬわにいいいいいいい(怒)二発目

 

早速メールを書きます。

 

私⑤

『学校の返信をそのまま転送します。スクリーンショットみてください。しっかりマダムと書かれています。あなたは学校がムッシュと情報提供したという事でしたよね?どういう事ですか?』

 

同時にもうこれは最終手段しかないと判断して、Organigramme(オーが二グラム)戦法だ!!!

このOrganigrammeは会社や組織の階層、役職、およびそれらの相互関係を図示した組織図ですがインターネットで確認することが出来ます。

 

この組織図を見て、私と初回からメールをやり取りしている人がいる管轄の一番上にいる人に電話をしました。

そして、今までの一連の流れや学校の返事等を説明すると早い早い、話が早い。

 

そしてあれよ、あれよという間に修正版のマダムバージョンが私の手元に届きました。

ここまで来るのに2ケ月かかるとは・・・私を担当した人は一体何だったのだ?w

 

無事に現在は手元に届いたので笑い話ですが、実際のメールのやりとりはもっと内容がやばいです。

夫に読ませるたびに、『あまりにも言葉が通じないからもしかすると自動ロボットが返信してるんじゃない?』とのご意見。

本当にそうかも?思うほど私を担当した人とのやりとりはとても大変でした。

まとめ

ちょっとフランスのイメージを悪くしてまうかもしれないので、長所も併せて書いておきます。

長所と短所は背中合わせと言いますか、日本はレストランで接客係がスプーンを落としたら『失礼しました!!!!』とか、ちょっとしたことでも謝罪をするべき風習がありますが、フランスはご覧の通り謝るべき場面でも中々謝らない事が多めです。

ポイントは自分もちょっとの事では謝らないけど、相手にも強要しないから相手が謝らないのも当然。という平等がポイントです。

レストランの接客係がお皿割ってホールでがしゃーーーん!!

お客さんもギョ!びっくり!音だしても、もちろん失礼しました~なんていう接客係見た事ないですw

 

昔、星付きレストランのサービスマンをしていた際に、見習いで来ていた学生の男の子が2メートル×2メートルする迫力ある全てガラス製のチーズワゴンを勢いよく押したらすごい勢いで壁にぶつかって、とてつもない音と共に全壊。トップシェフやオーナーもその場いて、そこににいる全員が目を点にしました。床には砕けちったガラス、そして中に入っていた沢山の無駄になったチーズ・・・

心の中で『さあ!君はあやまるのかい?流石にあやまるだろう?』なんて思っていたら、本人顔は真っ赤になるものの、やっぱり謝りません~。www

オーナーやシェフは肩をひょいっとあげたジェスチャーをして、仕方ないね~で終わり。

というような場面を目の当たりにしたこともあります。

 

良くも悪くも、『それくらいで謝らなくてOK』『そんな小さな事きにしなくていいよ』という文化は個人的に悪くないと思います。(チーズワゴンは流石に謝れよですが汗)

一緒に生活していて圧倒的に楽だなと感じるときが多いからです。

 

と少し、フランスの好きな所もあげておいて今回はおしまいにしたいと思います。